バキュームリフト・真空吸着吊り具なら東洋工機株式会社

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バキュームリフトの真空漏れ確認方法

バキュームリフトは、搬送吊り具です。
安全にご使用になるには、他の吊り具と同様に日頃のメンテナンスが重要です。メンテナンスを怠ると搬送物の落下等
人命に関わる重大事故に発展しかねません。

バキュームリフトのメンテナンスにおけるポイントとして“真空漏れ”があります。真空圧力を保持できないと安全に搬送することができません。
日頃ご使用いただいているバキュームリフトにおいて“真空漏れ”が起こっている際に、どこで“真空漏れ”が発生しているか?
チェック方法を紹介致します。

第1ステップ【真空ポンプユニット内の真空漏れ確認】

右図は、一般的な動力式バキュームリフトの回路図です。始業時、電源を投入すると真空ポンプが作動して真空タンクを真空にした後に停止します。この状態で真空圧力計の針の動きを確認して下さい。目安として0.01MPa/3分低下していると、下図に示す範囲で“真空漏れ”が起こっている可能性があります。この状態で真空圧力計の針が動かなければ、正常と判断し、第2ステップへ進みます。

第2ステップ【吸着パッド直前までの回路での真空漏れ確認】

吸着パッド近傍のコックを全て閉にして、吸着を行ってください。同様に、真空圧力計の針の動きを確認して下さい。目安として0.01MPa/3分低下していると、下図に示す範囲で“真空漏れ”が起こっている可能性があります。この状態で真空圧力計の針が動かなければ、正常と判断し、第3ステップへ進みます。

第3ステップ【吸着状態での真空漏れ確認】

吸着パッド近傍のコックを全て開にして、実際の搬送物で吸着を行ってください。搬送物は、できるだけ平滑なもので行ってください。吸着完了後に真空圧力計の針の動きを確認して下さい。目安として0.01MPa/3分低下していると、吸着パッドから真空漏れが発生している可能性があります。

バキュームリフト真空回路概略図
以上の3ステップの探索で“真空漏れ”ヵ所の特定を行います。上記に当てはまる項目があった場合や
点検及び部品交換の御用命頂ければ、直ちに対応致しますので最寄りの販売店もしくは下記へお問い合わせ下さい。

無動力式バキュームリフトの場合

実際の搬送物で吸着を行ってください。 真空圧力計の針が右写真のようにグリーンゾーンを示し、 圧力の低下が0.01MPa/3分低下していると吸着パッドから 真空漏れが発生している 可能性があります。

無動力式バキュームリフトの場合

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