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技術情報|東洋工機

真空吸着の信頼性について

1.真空度の概念

空気圧は、大気圧を境に(+)側を正圧、(-)側を負圧(真空)といいます。 弊社搬送装置は、吸着パッドに負圧(真空)を発生させてワークを吸着し、持ち上げます。

真空度の概念

2.真空吸着の仕組み

吸引前の吸着パッド内の圧力は大気圧と同じです(図1)。
吸着パッド内の空気を吸引すると吸着パッド内の圧力が大気圧より下がるため、その差圧が吸着パッドの外側から掛かり、大気圧がワークを吸着パッドに押し付ける力を発生させます(図2)。

真空吸着の仕組み

〔吸着パッドの面積〕×〔吸着パッド内負圧〕 がワークを押し付ける力になります。
例えば直径15cmの吸着パッドで内圧を-60kPaとした場合、理論的に約100kgの物を持ち上げることが可能になります。

3.真空吸着の信頼性

①吸着バッドはゴム製ですので吸着面が平らでなくてもワークにフィットします。空気漏れがなく真空度が保たれていれば、ワークが落下することはありません。

②吸着パッド内の真空度は、真空ゲージや表示灯で確認できます。

③動力式バキュームリフトは、真空スイッチにより真空度を常に監視しており、真空度が低下した場合でも直ちにポンプを起動して設定の真空度を確保します。

④動力式バキュームリフトは、万が一停電が起こっても真空タンクを装備しており、一定時間真空度を保持できますので安心してご利用頂けます。

真空吸着の信頼性

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